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お悔やみの言葉:メールもこれで安心、シーン別文例とマナーを解説

2025.03.17
(更新:2025.03.26)
お悔やみの言葉・メールやラインの例文

突然の訃報、すぐに駆けつけることができない時あなたはまず何をしますか? 電話をかけますか?それとも、メールを送りますか?
 
近年、メールでのお悔やみの言葉も一般的になってきました。 対面や電話で声で伝えるのと違い、メールは文字だけで伝えるからこそ、失礼のないようにマナーを守ることが大切です。
 
この記事では、お悔やみのメールを送る際のポイントをシーン別の例文と合わせて詳しく解説します。
 
件名の書き方や、避けるべき言葉遣い、故人や遺族への配慮など知っておきたい情報を網羅しています。
 
この記事を読めば、いざという時に慌てずに適切なメールを送ることができるでしょう。

1.お悔やみメールの基本

メールで伝えるメリット・デメリット

お悔やみの言葉を伝える手段として、メールを選ぶメリットとデメリットを理解しておきましょう。
 
メリット
時間を気にせず送信できる : 深夜や早朝など、電話をかけるのが難しい時間帯でも、相手に負担をかけずにメッセージを届けられます。
言葉を選びやすい : 直接話すよりも落ち着いて言葉を選べるため、より丁寧な表現で気持ちを伝えられます。
記録が残る : 後から見返すことができ、言葉遣いや内容を確認できます。
 
デメリット
気持ちが伝わりにくい : 直接会って話すよりも、感情が伝わりにくい場合があります。
返信に困らせる可能性がある : 相手が悲しみに暮れている時に、返信を強いるような形になってしまう可能性があります。
 

件名の書き方

件名は、メールの内容が一目でわかるように、簡潔にまとめることが大切です。
 
ご愁傷様です」 「訃報に接し」 「お悔やみ申し上げます
 
などの言葉に加え、自分の名前を添えるのが一般的です。
 
例: 「〇〇(自分の名前)より、ご愁傷様です」 「訃報に接し、〇〇(自分の名前)よりお悔やみ申し上げます」

 

宛名・署名の書き方

宛名は通常通り、相手の氏名に「様」をつけて書きます。親しい間柄であっても、丁寧な言葉遣いを心がけましょう
署名には、自分の氏名に加えて、所属や連絡先を記載すると、相手が返信しやすいでしょう。

忌み言葉に注意

メールでも、忌み言葉は避けるべきです。よく聞く言葉だと思いますが、忌み言葉の1つの重ね言葉についても合わせて解説します。
 
忌み言葉 : 不幸を連想させる言葉「再び」「再発」「追って」「四(死)」など
重ね言葉 : 同じ意味の言葉が重ねられた言葉で、不幸が重なることを連想させる「くれぐれも」「たびたび」など、これらの言葉は、不幸が続くことを連想させてしまうので、使わないように注意しましょう。

2.訃報を受けた時のお悔やみメール

返信が必要な場合と不要な場合

訃報を受け取った際、返信が必要かどうかは状況によって異なります。
 
返信が必要な場合
返信を求める言葉が添えられている場合
例: 「お辛い中恐縮ですが、ご連絡いただけますでしょうか」
親しい間柄で、今後の連絡が必要な場合
例: 葬儀への参列の可否を伝える必要がある場合
 
返信が不要な場合
・返信を求める言葉がない場合
・遺族が忙しく、返信に時間を割くことが難しいと思われる場合
・形式的な通知メールの場合

関係性別の文例(友人・知人・職場関係・親族など)

友人・知人
件名:ご愁傷様です 〇〇(故人)さんの突然の訃報に接し、大変悲しく、さみしく思っております。 心よりお悔やみ申し上げます。 〇〇(故人)さんとの思い出は、私の心にいつまでも残り続けるでしょう。 安らかにお眠りください。
 
職場関係
件名:訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます 〇〇(故人)様の突然の訃報に接し、社員一同、悲しみに暮れております。 生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
親族
件名:ご生前のご厚情に深く感謝いたします この度は、ご愁傷様でございます。 突然のことで、まだ気持ちの整理がつきません。 〇〇(故人)叔父様には、生前大変お世話になりました。 心よりご冥福をお祈りいたします。

故人との関係性別の文例(親しい間柄・仕事関係・あまり親しくない間柄)

親しい間柄
件名:〇〇(故人)さんのこと、忘れません
〇〇(故人)さんの突然の訃報に接し、言葉もありません。 まだ信じられず、ただただ悲しい気持ちでいっぱいです。
〇〇(故人)さんとの楽しかった思い出を胸に、これからも生きていきます。 どうか安らかにお眠りください。
 
仕事関係
件名:〇〇(故人)様のご冥福をお祈りいたします
〇〇(故人)様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
〇〇(故人)様には、生前、公私にわたり大変お世話になりました。 ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 
あまり親しくない間柄
件名:ご愁傷様です
突然の訃報に接し、大変驚いております。 心よりお悔やみ申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。
 

3.葬儀後のお悔やみメール

葬儀に参列できなかった場合

葬儀に参列できなかった場合は、葬儀後に改めてお悔やみのメールを送りましょう 故人を偲ぶ気持ちや、遺族を気遣う言葉を丁寧な言葉遣いで伝えます。
 
件名:ご愁傷様です 〇〇(故人)様の訃報に接し、大変悲しく、さみしく思っております。 ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 葬儀には参列できませんでしたが、心よりお悔やみ申し上げます。

葬儀に参列した場合

葬儀に参列した場合は、後日改めてお礼の気持ちを伝えるメールを送ると良いでしょう。 葬儀の際にお会いできなかった遺族への挨拶や、故人を偲ぶ言葉などを添えます。
 
件名:先日は大変お世話になりました 〇〇(故人)様のご葬儀の際には、大変お世話になり、ありがとうございました。 心よりお礼申し上げます。 ご生前の〇〇(故人)様には、いつも温かく接していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 安らかにお眠りください。

状況に応じた例文(故人の冥福を祈る・遺族を気遣う言葉)

故人の冥福を祈る言葉
「〇〇(故人)様のご冥福を心よりお祈りいたします。」
「〇〇(故人)さんのご冥福をお祈りするとともに、安らかにお眠りください。」
 
遺族を気遣う言葉
「突然のことで、さぞお力落としのことと存じます。どうぞご無理なさらないでください。」
「何か私にできることがございましたら、遠慮なくお申し付けください。」
「ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」

4.香典返しを受け取った後のお礼メール

香典返しへのお礼の例文

典返しを受け取った際は、お礼の気持ちを伝えるメールを送りましょう。 ただし、香典返しへのお礼は重ね重ねの不幸を連想させるため、直接的な表現は避け、「お心遣い」「お気遣い」といった言葉を使うのがマナーです。
 
件名:ご連絡ありがとうございます 〇〇(差出人)様 先日は、ご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。 お心遣い、深く感謝いたします。

故人を偲ぶ言葉・感謝の気持ち

香典返しのお礼に加えて、故人を偲ぶ言葉や、生前の感謝の気持ちなどを添えると、より心のこもったメールになります。
 
「〇〇(故人)様の生前のご厚情に、心より感謝申し上げます。」
「〇〇(故人)様との思い出を大切に、これからも生きていきたいと思います。」
「〇〇(故人)様も、きっと喜んでいらっしゃることと思います。」
 
例: 件名:ご連絡ありがとうございます 〇〇(差出人)様 先日は、ご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。 お心遣い、深く感謝いたします。 〇〇(故人)様との思い出を振り返りながら、頂戴いたしました品を大切にさせていただきます。 まだまだお辛い日々が続くかと存じますが、どうぞご無理なさらないでください。

5.その他の状況でのお悔やみメール

年賀状・喪中はがきを受け取った後

年賀状を送った後に喪中はがきを受け取った場合は、寒中見舞いとしてお悔やみの言葉を伝えるのが一般的です。
 
件名:寒中お見舞い申し上げます 〇〇(差出人)様 寒中お見舞い申し上げます。 ご生前の〇〇(故人)様には、大変お世話になり、ありがとうございました。 突然のことで、まだ気持ちの整理がつきません。 心よりご冥福をお祈りいたします。

故人の月命日・一周忌など

故人の月命日や一周忌などの法要に合わせて、お悔やみのメールを送ることもできます。 故人を偲ぶ気持ちや、遺族を気遣う言葉を伝えましょう。
 
件名:〇〇(故人)様を偲んで 〇〇(差出人)様 本日は、〇〇(故人)様の月命日ですね。 〇〇(故人)様との思い出が、昨日のことのように思い出されます。 ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。 まだまだお辛い日々が続くかと存じますが、どうぞご無理なさらないでください。

6.まとめ

お悔やみのメールは、直接会って話すよりも、言葉を選びやすく、自分のペースで気持ちを伝えられる便利な手段です。 だからこそ、マナーを守り、失礼のないように配慮することが大切です。
 
この記事で紹介した文例や注意点を参考に、状況に応じた適切な言葉遣いでご遺族に寄り添えるよう心掛けましょう。 メールであっても、あなたの心からの気持ちが伝わるはずです。

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