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香典:香典の相場もこれで安心!シーン別・関係性別の金額目安とマナー

2025.03.18
ふくさ・香典のマナー

香典の古くは、お香を持って弔問し、焚いて故人を供養していました。 現在ではお香がお金に変わり、決して安いものではない葬儀費用の支えにもなっています。
 
しかしいざ用意するとなると、いくら包めば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 香典の金額は、故人との関係性や葬儀・法要の種類によって異なります。
 
この記事では、シーン別・関係性別の香典の相場を詳しく解説し、香典に関するマナーや疑問にもお答えします。

1.香典の相場

相場を左右する要素

香典の金額は、故人との関係性や地域、自身の年齢や立場など、様々な要素によって変動します。
 
一般的には、関係性が近いほど、または自身の年齢や社会的地位が高いほど、高額な香典を包む傾向があります。
 
しかし、最も重要なのは、故人を偲び、遺族を気遣う気持ちです。金額にとらわれすぎず、自分の気持ちに見合った金額を包むようにしましょう。

地域による違い

香典の相場は、地域によっても異なります。傾向としては、都市部より地方の金額の方が低いです。これは、葬儀の規模や習慣が違うからです。香典の金額に迷った場合は、地域の慣習を参考にしたり、周りの人に相談したりすると良いでしょう。

関係性別の相場

香典の金額は、故人との関係性によって大きく異なります。一般的な相場は以下の通りです。

友人・知人
友人や知人の場合は、5千円~1万円が一般的です。故人との親密度や付き合いの長さによって金額を調整しても良いでしょう。
職場関係
職場関係の場合は、1万円~3万円が一般的です。役職や部署、故人との関係性によって金額を調整します。部下や後輩の場合は、5千円~1万円でも問題ありません。
親族
親族の場合は、3万円~10万円が一般的です。親等が近いほど高額な香典を包む傾向があります。
その他
隣人や町内会など : 3千円~5千円程度
恩師や先輩など : 1万円~3万円程度

包み方

香典は、不祝儀袋(香典袋)に入れて渡します。水引は、黒白または双銀のあわじ結びか結び切りを選びましょう。
不祝儀袋の表書きは、仏式であれば「御霊前」「御仏前」「御香典」、神式であれば「御玉串料」「御榊料」、キリスト教式であれば「御花料」と書くのが一般的です。
中袋には、金額・住所・氏名を記入します。表書きや中袋の書き方については、下記関連記事にて詳しく解説しています。
関連記事:「香典|香典袋書き方完全ガイド!表書きから金額、渡し方まで徹底解説」
次章では、シーン別に香典の相場を詳しく解説していきます。

2.シーン別の香典の相場

通夜・告別式

通夜と告別式は、故人との関係性によって金額が変わります。一般的に、告別式の方が香典の金額は高くなる傾向があります。

両方参列する場合

通夜と告別式の両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的です。
告別式に香典を持参し、通夜には持参しないことが比較的多いです。
しかし近年では、両方に持参したり、多めに包んで通夜で渡すケースも増えています。

四十九日

四十九日は、故人が亡くなってから49日目に行われる仏教の法要です。
この日に故人の魂が次の生へと旅立つと考えることから、重要な節目とされています。
四十九日の香典の相場は、一般的に以下の通りです。

初盆

初盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことで、特に親族にとっては重要な法要です。
そのため香典の金額は、四十九日やその他の法要よりも高くなる傾向があります。

一周忌以降の法要

一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、三十三回忌と、年忌法要が続きます。
これらの法要における香典の相場は、故人との関係性や、法要の規模によって異なります。一般的には、年数が経つにつれて金額が低くなる傾向があります。

補足

・上記の金額はあくまでも目安です。地域や宗派、個人の考え方によって調整しましょう。
・迷ったときは、周りの人や葬儀社に相談しましょう。

3.香典に関するQ&A

Q.香典は新札で包むべき?

香典には新札を使用することは避けるべきです。これは、新札を使用すると「不幸が起こることを予測して準備していた」といった印象を与え、ご遺族に対して失礼にあたるとされているからです。
 
※新札しかない場合の対処法
もし新札しか手元にない場合は、以下の対処法を取ると良いでしょう。
折り目をつける:新札に縦か横に一つ折り目をつけることで、新札ではなくなり、失礼にはあたりません。
 
適度に使用感のあるお札を用意する:極端に使い古された汚いお札や破れたお札は避け、ある程度きれいな古札を用意することが望ましいです。
 
Q. 香典の金額が偶数なのはNG?
香典の金額が偶数だと「割り切れる」=「別れが簡単に訪れる」という連想から、縁起が悪いとされており、奇数の金額を包むのがマナーです。
また、4や9の数字は「死」や「苦」を連想させるので避けましょう。
 
Q. 香典を連名で包む場合の金額は?
香典を連名で包む場合、1包みあたりの金額を人数で割ることはしません。
例えば告別式に友人3人で香典を包む場合、1人約1700円ずつ出し合って最低相場の5000円にするのではなく、1人5000円×3人で15,000円包むのが一般的です。
 
Q. 叔父・叔母への香典の相場は?
叔父や叔母への香典の相場は、親族の中でも比較的近い間柄であるため、3万円~5万円が一般的です。
ただし、故人との関係性や親密度、自身の年齢や立場によって金額を調整しても構いません。
一周忌以降の法要については、前章内「一周忌以降の法要」一覧表の「親族(その他)」をご参照ください。
 
Q. 会社関係の香典の相場は?
会社関係の香典の相場は、1万円~3万円が一般的です。
役職や部署、故人との関係性によって金額を調整します。
部下や後輩の場合は、5千円~1万円でも問題ありません。
また、会社として香典を出す場合は、1万円~5万円が一般的です。

4.まとめ

香典は、故人への弔意と遺族への哀悼の気持ちを伝えるための大切なものです。
金額は関係性やシーンによって異なりますが、最も大切なのは心を込めて贈ることです。
この記事で紹介した相場やマナーを参考に、適切な香典を準備し、故人を偲び、遺族をサポートする気持ちを伝えましょう。

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