お葬式 お役立ち辞典
葬儀社選び:後悔したくない!そのための5つのポイント
目次
大切な方を亡くされた悲しみの中、葬儀の準備は心身ともに負担が大きいものです。
特に初めて葬儀を執り行う場合は、「葬儀社選び」という大きな壁にぶつかる方も多いのではないでしょうか。 「そもそも、葬儀社ってどうやって選べばいいの?」 「費用はどれくらいかかるの?」 「追加料金が発生しないか心配…」 「どんなサービスがあるの?」
そんな疑問や不安を抱えているあなたへ。 この記事では、安心して任せられる葬儀社選びの基本から、後悔しないための5つのポイント、そして具体的な行動ステップまで詳しく解説します。
1.葬儀社ってどんなところ?|葬儀社の役割と種類

葬儀社の役割
遺族の負担を軽減して故人を偲ぶ時間を大切にできるように、葬儀社は葬儀の様々な業務を担います。主な役割は以下の通りです。
・ご遺体の搬送・安置 : 病院や施設からご遺体を自宅や安置施設へ搬送し、安置します。
・葬儀の企画・運営 : 遺族の希望に沿って葬儀の形式や規模、内容を提案し、式場の手配や進行を行います。
・葬儀に必要な物品の手配 : 棺、骨壺、祭壇、遺影写真、霊柩車など、葬儀に必要な物品を手配します。
・宗教者への連絡・手配 : 僧侶や神職など、宗教者への連絡や手配を行います。
・役所への手続き代行 : 死亡届や火葬許可申請など、役所への手続きを代行します。
・アフターフォロー : 香典返しの手配や法要の準備など、葬儀後のサポートも行います。
葬儀社の種類
葬儀社は大きく以下の3つに分けられます。
・葬儀専門業者 : 葬儀のみを専門的に扱う業者です。小規模な会社から大規模な会社まで、様々な規模の葬儀社があります。
・互助会 : 会員から毎月一定の掛金を徴収し、会員が亡くなった際に葬儀を提供する組織です。
・JAや生協などの共済 : 組合員や会員が亡くなった際に、葬儀費用の一部を補助する制度です。
それぞれのメリット・デメリットを挙げます。
葬儀専門業者
・メリット:柔軟な対応が可能で、様々なニーズに対応できる。
・デメリット:費用が高額になる場合がある。
互助会
・メリット:事前に積立を行うことで、いざという時にまとまったお金を用意する必要がなくなります。
・デメリット:プラン内容が固定されており、自由度が低い。
JAや生協などの共済
・メリット:葬儀費用の一部を補助してもらえる。
・デメリット:補助額が限られており、葬儀費用を全額カバーできない。
葬儀社は遺族にとって心強い味方です。
しかし、葬儀社によってサービス内容や費用が異なるため、事前のしっかりした情報収集と比較検討が大切です。
次の章では、後悔しない葬儀社選びのための5つのポイントを解説します。
2.葬儀社選びで後悔しない!失敗しないための5つのポイント
葬儀は故人を偲ぶ大切な儀式です。その儀式を安心して任せられるパートナーを探すのが「葬儀社選び」です。 ここでは、後悔しない葬儀社選びのために、必ず押さえておきたい5つのポイントを詳しく解説します。

ポイント1:複数の葬儀社から見積もりを取る
葬儀社によって、費用やサービス内容が大きく異なります。複数の葬儀社から得た見積もりを比較検討することで、自分たちに合った葬儀社を見つけることができます。
・相見積もりは必須
最低でも3社から見積もりを取りましょう。相見積もりは、適正な価格を知るためだけでなく、各社のサービス内容や対応を比較する良い機会です。
・インターネットの見積もり比較サイトを活用
複数の葬儀社の見積もりを簡単に入手できます。時間や手間を節約できるのでおすすめです。
・見積書の内容を細かくチェック
基本料金だけでなく、オプション料金や追加料金についても確認しましょう。不明な点があれば、遠慮なく質問することが大切です。
ポイント2:担当者の対応をチェックする
葬儀社選びは、担当者選びとも言えます。葬儀の打ち合わせや進行は、担当者とのコミュニケーションが重要になるため、信頼できる担当者を選ぶことが大切です。
・事前相談で担当者の対応を確認
事前相談は、葬儀社の雰囲気や担当者の対応を知る絶好の機会です。親身になって話を聞いてくれるか、こちらの要望を理解しようとしてくれるか、などを確認しましょう。
・質問には丁寧に答えてくれるか
疑問点や心配事があれば、遠慮なく質問しましょう。担当者が丁寧に答えてくれるかどうかは、信頼できるかどうかの判断材料になります。
・強引な勧誘をしてこないか
高額なプランを無理に勧めたり、不要なオプションを強引に勧めてくる葬儀社は避けましょう。
ポイント3:葬儀プランの内容を細かく確認する
葬儀社が提示する葬儀プランは、内容や費用が細かく異なります。事前にプラン内容をしっかりと確認し、自分たちの希望に合ったプランを選びましょう。
・基本プランの内容 : 含まれるサービスや物品、オプションの内容などを確認しましょう。
・オプション料金 : 料理や返礼品、生花など、オプションで追加できる項目とその料金を確認しましょう。
・宗教・宗派への対応 : 希望する宗教・宗派に対応しているか確認しましょう。
・斎場や火葬場の手配 : 希望する斎場や火葬場を手配してくれるか確認しましょう。
・支払い方法 : 現金一括払い、クレジットカード払い、ローンなど、支払い方法を確認しましょう。
ポイント4:追加料金の有無を確認する
葬儀費用は基本料金以外に、追加料金も発生する場合があります。契約前に、追加料金が発生するかもしれない項目とその料金を確認しておきましょう。
・安置料 : 自宅に安置できない場合、安置施設を利用する必要があります。
・ドライアイス代 : ご遺体の保存に必要なドライアイス代は、日数によって費用が変わります。
・宗教者へのお礼 : お布施や戒名料など、宗教者へのお礼は別途必要です。
・飲食接待費 : 通夜振る舞いや精進落としなど、飲食接待費は人数によって変動します。
・返礼品 : 香典返しの費用は、香典の金額や人数によって変わります。
ポイント5:口コミや評判を参考にする
葬儀社の口コミや評判は、インターネットや知人からの紹介などで収集できます。
・インターネットの口コミサイト : 葬儀社の口コミや評判を掲載しているサイトがあります。ただし、あくまで主観的な意見であるため参考程度にしましょう。
・知人からの紹介 : 実際に葬儀を依頼したことがある知人からの紹介は、安心できる情報源となり得ます。
・地域の評判 : 地域密着型の葬儀社は、地域の評判を大切にしていることが多いです。
これらの5つのポイントを参考に、事前準備をしっかりと行い、後悔のない葬儀社選びをしましょう。
3.葬儀社選び、具体的な行動ステップ|事前相談から契約まで
葬儀社選びは、情報収集→事前相談→見積もり比較→契約というステップを踏みます。 ここでは、それぞれのステップで具体的にどのような行動をすれば良いのかを解説します。

ステップ1:情報収集
まずは葬儀社に関する情報を集めましょう。
・インターネットで検索 : 葬儀社のホームページや、葬儀ポータルサイトなどで、情報を収集しましょう。
・パンフレットを取り寄せる : 気になる葬儀社があれば、パンフレットを取り寄せ、サービス内容や費用を比較しましょう。
・知人や友人に相談する : 実際に葬儀を依頼したことがある人に、経験談やアドバイスを聞いてみましょう。
ステップ2:事前相談
情報収集である程度葬儀社を絞り込んだら、事前相談に足を運びましょう。
・事前相談の予約 : 電話やメールで予約しましょう。
・相談内容 : 葬儀の形式や規模、予算、希望などを伝えましょう。
・見積もり依頼 : 具体的な見積もりを依頼しましょう。
・担当者の対応 : 担当者の説明はわかりやすいか、質問に丁寧に答えてくれるか、強引な勧誘をしてこないかなどを確認しましょう。
ステップ3:見積もり比較
複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
・見積書の内容 : 基本料金、オプション料金、追加料金など、見積書の内容を細かく確認しましょう。
・サービス内容 : 葬儀プランの内容、宗教・宗派への対応、斎場や火葬場の手配、支払い方法などを比較しましょう。
・担当者の印象 : 事前相談での担当者の印象も考慮しましょう。
ステップ4:契約
比較検討の結果から最も信頼できる葬儀社を選び、契約しましょう。
・契約書の内容 : 契約書の内容をしっかり確認し、不明点は質問しましょう。
・キャンセル料 : 契約後のキャンセル料についても確認しておきましょう。
4.葬儀社選びの注意点|知っておきたいトラブル事例
葬儀社選びは慎重に進めたいものですが、残念ながらトラブルが発生することもあります。ここでは、葬儀社選びで起こりやすいトラブル事例と、その対策について解説します。

トラブル事例1:追加料金が発生する
契約後に、当初の見積もりよりも高額な請求をされるケースがあります。これは、見積書に記載されていない費用や、オプション料金などが追加されることが原因です。
対策 : 契約前に、追加料金が発生する可能性がある項目とその料金を必ず確認しましょう。不明な点があれば、遠慮なく質問することが大切です。
トラブル事例2:担当者の対応が悪い
葬儀の打ち合わせや進行において担当者の対応が悪いと、遺族の負担が大きくなってしまいます。
対策 : 事前相談で担当者の対応をよく確認しましょう。 親身になって話を聞いてくれるか、こちらの要望を理解しようとしてくれるか、などをチェックすることが重要です。
トラブル事例3:葬儀の内容が希望と異なる
葬儀の形式や規模、内容が、事前に打ち合わせた内容と異なる場合があります。
対策 : 契約書に、葬儀の内容や費用を詳細に記載してもらいましょう。 また、打ち合わせの内容をメモしておき、後から確認できるようにしておくことも大切です。
トラブル事例4:宗教・宗派への対応が不十分
希望する宗教・宗派に対応していない葬儀社を選んでしまうと、適切な儀式が行われない場合があります。
対策 : 事前に、葬儀社が希望する宗教・宗派に対応しているか確認しましょう。
トラブル事例5:葬儀後のアフターフォローが不十分
葬儀後の手続きや法要の準備など、葬儀後のアフターフォローが不十分な葬儀社もあります。
対策 : 葬儀社を選ぶ際に、アフターフォローの内容についても確認しておきましょう。
トラブルを避けるために
以上の事例から、気を付けたい点をまとめます。
・複数の葬儀社から見積もりを取る
複数の葬儀社を比較することで、相場やサービス内容を把握できます。
・事前相談を必ず行う
葬儀社の雰囲気や担当者の対応を確認できます。
・口コミや評判を参考にする
インターネットの口コミサイトや知人からの紹介を参考にしましょう。
・契約書の内容を細かく確認する
契約書に記載されていない費用が発生しないか確認しましょう。
再三気を付けていても、トラブルを避けきれないかもしれません。
もし発生してしまったら、ご自身で解決するのも一つの選択肢ですが、国民生活センターに相談することもできます。
5.まとめ
葬儀社の役割と種類から始まり、後悔しないための5つのポイント、具体的な行動ステップ、そして注意すべきトラブル事例まで、詳しく解説しました。
葬儀社選びは、故人を偲ぶ大切な儀式を安心して任せられるパートナーを見つけることです。以下のポイントを踏まえて、より良いパートナーに出会いましょう。
・葬儀社の役割と種類を理解する
葬儀社には、葬儀専門業者、互助会、共済など、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った葬儀社を選びましょう。
・後悔しないための5つのポイントを押さえる
複数の葬儀社から見積もりを取り、担当者の対応をチェックし、葬儀プランの内容を細かく確認し、追加料金の有無を確認し、口コミや評判を参考にしましょう。
・具体的な行動ステップを踏む
情報収集、事前相談、見積もり比較、契約というステップを一つずつ丁寧に進めることで、後悔のない葬儀社選びができるはずです。
・トラブル事例を知り、対策をしておく
追加料金の発生や担当者の対応の悪さなど、葬儀社選びで起こりやすいトラブル事例を把握して対策をしておくことで、安心して葬儀社を選ぶことができます。
この記事が、葬儀社選びに悩む方々にとって少しでもお役に立てれば幸いです。