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お葬式お役立ち辞典

お葬式のマナー:バッグ選びで迷わないための完全ガイド

故人を偲び、ご遺族を慰める大切なお葬式ですから、服装と共にバッグも失礼のないよう選ぶ必要があります。しかし、「どんなバッグを持っていけばいいのか分からない」「ふさわしくないバッグは?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、お葬式のバッグに関する基本的なマナーから、シーンや性別、服装に合わせた選び方、ふさわしいバッグと避けるべきバッグまで、詳しく解説します。この記事を参考に、故人への敬意を表す場にふさわしい装いで参列しましょう。

1.お葬式におけるバッグの前提知識

お葬式は、故人を偲び、ご遺族に寄り添う厳粛な場です。そのため、服装だけでなく、持ち物にも配慮が必要です。特にバッグは人目に触れやすいので、故人への敬意を表す重要なアイテムでもあります。

お葬式にふさわしいバッグは、黒の布製が正式とされています。これは、黒が喪の色であり、布製が控えめな印象を与えるためです。持ち手はついていてもいなくても構いませんが、装飾は控えめなものが好ましいです。大きなリボンや光沢のある金具などは避け、シンプルで上品なデザインを選びましょう。

革製のバッグを選ぶ場合は、光沢のないものがおすすめです。エナメル素材やクロコダイルなどの型押しは避け、スムースレザーなど、落ち着いた素材にします。

また、殺生を連想させる素材(毛皮、ヘビ革、ワニ革など)はお葬式にふさわしくありません。 

バッグの大きさも重要なポイントです。お葬式には、小ぶりなバッグが適しています。必需品(数珠、袱紗、ハンカチなど)が入る程度の大きさで十分です。大きなバッグは、かさばって邪魔になるだけでなく、場にそぐわない印象を与えてしまいます。

以降で詳しく解説していきます。

2.お葬式にふさわしいバッグとは?

お葬式に参列する際は、故人やご遺族への敬意を表すため、ふさわしいバッグを選ぶことが重要です。ここでは、お葬式にふさわしいバッグの種類や選び方について詳しく解説します。

布製のバッグ

お葬式に最もふさわしいバッグは、黒の布製のものです。黒は喪の色であり、布製は光沢がなく控えめな印象を与えるため、厳粛な場にふさわしいとされています。

布製のバッグには、以下のような種類があります。

布製のバッグ
  • フォーマルバッグ : 冠婚葬祭など、フォーマルな場に適したバッグです。小ぶりで上品なデザインのものが多く、お葬式にも最適です。
  • トートバッグ : A4サイズの書類やサブバッグも収納できる、大きめのバッグです。マチがあり、収納力に優れているため、荷物の多い方におすすめです。
  • サブバッグ : フォーマルバッグと併用する、小さめのバッグです。袱紗や数珠など、お葬式に必要な小物を入れるのに便利です。

布製のバッグを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 素材 : 光沢のない、シンプルな布地を選びましょう。サテンやベルベットなどの光沢のある素材は避けましょう。
  • デザイン : 無地のものが基本ですが、織り柄や刺繍が入ったものでも、控えめなデザインであれば問題ありません。
  • 金具 : 光沢のないシルバーやブラックの金具を選びましょう。ゴールドの金具は避けたほうが無難です。
  • 持ち手 : バッグ本体と調和している素材やデザインのものを選びましょう。

色:黒が基本

お葬式のバッグは、黒が基本です。黒は喪の色であり、故人への哀悼の意を表す色として、広く認識されています。

ただし、近年では濃紺やグレーなど、黒に近い色のバッグも許容されるようになってきています。特に若い世代や洋装で参列するときに、これらの色を選ぶ方も増えています。

デザイン:シンプルで上品なもの

お葬式のバッグは、シンプルで上品なデザインのものが好ましいとされています。装飾は控えめなものが良く、大きなリボンやキラキラした金具や飾りは避けましょう。

大きさ:小ぶりなもの

お葬式に持って行くバッグのサイズは、必要な物(数珠、袱紗、ハンカチなど)が入れば十分です。大きすぎるとかさばって邪魔になるだけでなく、場にそぐわない印象を与えてしまうので、小ぶりのものにしましょう。

その他:殺生を連想させる素材はNG

毛皮やヘビ革、ワニ革など、殺生を連想させる素材を使用したバッグは、お葬式にはふさわしくありません。これらの素材は避け、布製や光沢のない革製のバッグを選びましょう。

以上のポイントを参考に、お葬式にふさわしいバッグを選び、故人への敬意を表しましょう。

3.シーン別に見るバッグの選び方

シーン別に見るバッグの選び方

お葬式には、通夜、告別式、葬儀後の会食など、いくつかのシーンがあります。それぞれのシーンにふさわしいバッグを選ぶことで、より失礼のない装いを心がけることができます。

通夜:小ぶりなフォーマルバッグ

通夜は、故人を偲び、親しい人々が集まるので、告別式よりもカジュアルな雰囲気で行われることが多いです。それでも喪服を着用するのがマナーです。

通夜に持っていくバッグは、小ぶりなフォーマルバッグがおすすめです。黒の布製で、光沢のないシンプルなデザインのものが最適です。袱紗、数珠、ハンカチなど、必要最低限の物を収納できるサイズを選びましょう。

告別式:サブバッグの併用も可

告別式は故人に最後の別れを告げる儀式なので、通夜よりも厳粛な雰囲気で行われます。ですから、バッグは通夜と同等以上の小ぶりのフォーマルバッグが適切です。

香典返しや供物といった大きい物の持ち運びに、サブバッグを併用しても構いません。こちらも黒の布製で、シンプルなデザインにしましょう。

葬儀後の会食:ややカジュアルなバッグも可

葬儀後の会食は、故人を偲び、ご遺族を慰める場です。一般的に服装は平服で構いませんが、派手な色やデザインのものは避けましょう。バッグにおいても、ややカジュアルなもので構いません。ただし、黒や紺、グレーなど落ち着いた色で、シンプルなデザインのものにしましょう。

その他の注意点

  • 荷物の量 : バッグに入れる物は必要最低限にしましょう。お葬式の場での荷物は少なめにするのがマナーです。
  • 貴重品 : 財布やスマートフォンなど、貴重品は必ずバッグに入れて持ち歩きましょう。
  • 持ち方 : バッグは、手で持つのが基本です。肩にかける場合は、片方の肩にかけるようにしましょう。
  • 置き場所 : 式場では、バッグは足元に置くのがマナーです。椅子の上やテーブルの上に置かないようにしましょう。

これらのポイントを踏まえ、それぞれのシーンにふさわしいバッグを選ぶことで、故人やご遺族への配慮を示すことができます。

4.男性と女性で異なるバッグの選び方

男性と女性で異なるバッグの選び方

お葬式のバッグは、男性と女性で選ぶべきものが異なります。それぞれの立場にふさわしいバッグを選ぶことで、よりマナーにかなった装いを心がけることができます。

男性:黒のセカンドバッグまたはクラッチバッグ

男性の場合、お葬式にバッグは必須ではありません。しかし、袱紗や数珠、ハンカチなど、最低限の持ち物がある場合は、小さなバッグを持参すると便利です。

男性が選ぶべきバッグは、黒のセカンドバッグまたはクラッチバッグです。光沢のない革製または布製のものが好ましく、シンプルなデザインのものを選びましょう。

セカンドバッグは、持ち手が付いているので持ち運びに便利です。一方、よりフォーマルな印象のクラッチバッグは、持ち手が無いので摘むか、手の平で抱え込むように持つ必要があります。

女性:黒のフォーマルバッグ

女性の場合、お葬式には黒のフォーマルバッグが必須です。素材は布製が正式ですが、光沢のない革製も許容されます。金具や装飾は控えめで、小ぶりで上品なデザインのものが一般的です。キラキラや大きいモチーフは避けます。

基本のバッグでは入りきらない供物や香典返しといった、大きめの物を持ち運ぶケースもあります。その際は黒い布製でシンプルなデザインのサブバッグを使いましょう。

共通の注意点

男性も女性も、バッグを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

  • ブランドロゴ : 目立つブランドロゴが入ったバッグは避けましょう。
  • 金具 : 光沢のある金具は避け、黒またはシルバーの金具を選びましょう。
  • 持ち物 : バッグに入れるものは、必要最低限にしましょう。
  • 置き場所 : 式場では、バッグは足元に置くのがマナーです。

これらのポイントを踏まえ、男性はセカンドバッグまたはクラッチバッグ、女性はフォーマルバッグを選び、故人への敬意を表す場にふさわしい装いを心がけましょう。

5.まとめ

お葬式は、故人を偲び、ご遺族に寄り添う大切な時間です。服装だけでなく、バッグも場にふさわしいものを選ぶことで、故人への敬意を表すことができます。

お葬式にふさわしいバッグは、黒の布製が基本です。光沢のない革製も許容されますが、殺生を連想させる素材は避けましょう。デザインはシンプルで上品なものを選び、大きさは小ぶりなものが好ましいです。男性は黒のセカンドバッグまたはクラッチバッグ、女性は黒のフォーマルバッグを選びましょう。

シーンによって、ふさわしいバッグは異なります。通夜には小ぶりなフォーマルバッグ、告別式にはサブバッグの併用も可能です。葬儀後の会食では、ややカジュアルなバッグも許容されますが、落ち着いた色を選びましょう。 

この記事を参考に、TPOに合わせたバッグを選び、失礼のない装いでお葬式に参列しましょう。

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