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弔問時の言葉:マナーと挨拶はこれで安心!失礼のないお悔やみの伝え方

「どんな言葉をかけようか」「失礼なことを言ってしまわないか」と弔問時の言葉に迷う方も多いのではないでしょうか。言葉を考えて行ったのに、いざ悲しみに暮れる遺族を前にするとまた迷ってしまった……という経験のある方もいるでしょう。でも、思いやりの言葉をもらえることは遺族の心の支えに繋がります。

では、どのような言葉かけが良いのでしょうか。弔問に伺う際の基本的なマナー、さらに手紙やお香典のことまで、これさえ読めば安心の情報をお届けします。

1.弔問時の基本マナー

弔問時の基本マナー

突然の訃報に悲しむ中でも、弔問に訪れる際のマナーは非常に重要です。なぜなら、故人や遺族への敬意の表しだからです。そこで、知っておくべき弔問時の基本的なマナーを、服装・香典・言葉遣い・注意点など細かく解説します。

服装

基本的には喪服を着用しますが、近年では平服でも問題ないとされる傾向にあります。特に親族以外は、地味な服装であれば失礼には当たりません。黒や紺、グレーなどの落ち着いた色のスーツやワンピースを選びましょう。アクセサリーは控えめにするか、身につけないのが無難です。

香典

香典は不祝儀袋(香典袋)に包んで持参し、受付で渡します。表書きは、仏式は「御霊前」、神式は「御玉串料」、キリスト教式は「お花料」と記します。金額は故人との関係性や地域によって異なります。一般的な目安は、友人や知人は5千円~1万円、親族は1万円以上です。 

言葉遣い

お悔やみの言葉は、ゆっくりと、はっきりと、落ち着いた声で伝えましょう。声のトーンは低めに、感情的になりすぎないようにします。

その他の注意点

  • 弔問に訪れる時間帯は、遺族の負担にならないよう事前に確認しておきましょう。
  • 長居は避け、用件を済ませたら早めに帰りましょう。
  • 故人の死因やプライベートな情報を尋ねたり、故人の思い出話ばかりをすることは避けましょう。
  • 携帯電話はマナーモードに設定し、通話は控えましょう。

では次に、様々な状況に応じたお悔やみの言葉を、具体的に例文を添えてご紹介します。

2.シーン別 お悔やみの言葉

弔問に訪れた際、どのような言葉で故人を偲び、遺族を慰めればいいのか迷う方も多いでしょう。そこで、状況に応じて使い分けられる、様々なお悔やみの言葉の文例をご紹介します。

シーン別 お悔やみの言葉

宗教を問わない一般的な言葉

宗教や宗派を問わず、誰に対しても使える一般的なお悔やみの言葉です。

  • 「この度は、まことにご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。」
  • 「突然のことで、お慰めの言葉もございません。ご遺族の悲しみいかばかりかとお察し申し上げます。」
  • 「ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」
  • 「本当に残念でございます。 思いがけないことで、言葉もありません。」

病気・事故・急死の場合

突然の訃報に接した際や、闘病の末に亡くなられた場合など、状況に応じた言葉を選びましょう。

  • 「ご生前のご回復を心よりお祈りしておりましたが、残念でなりません。」
  • 「突然のことで、まだ気持ちの整理がつきません。ご冥福をお祈りいたします。」
  • 「ご冥福をお祈りいたします。何か私にできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。」

故人との関係性に応じた言葉

故人との関係性によって、言葉を選ぶことも大切です。

  • (故人にお世話になった場合) 「生前は大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。」
  • (故人が高齢の場合) 「大往生だったと存じますが、さみしく思います。安らかにお眠りください。」
  • (ご近所の場合) 「何かお手伝いできることがあれば、いつでもお声かけください。」

その他のケース

  • (代理で弔問する場合) 「本来であれば○○も参列すべきところ、都合により私が代理で参りました。」
  • (故人と対面した場合) 「安らかにお眠りですね。生前のご厚情に深く感謝いたします。」

これらの文例を参考に、ご自身の言葉で気持ちを伝えてあげてください。

3.お悔やみの手紙のマナー

弔問に伺えない場合はお悔やみの手紙を送りましょう。手紙も故人への哀悼の意を表し、遺族を慰められる大切な手段です。ではどのような手紙が相応しいのか、構成や文例、マナーについて解説します。

お悔やみの手紙のマナー

手紙の構成

1.前文 : 季節の挨拶や時候の言葉を入る。 2.主文 : 訃報/した際の驚きや悲しみ、故人を偲ぶ言葉、安らかな眠りを祈る言葉などを綴る。 3.末文 : 遺族を気遣う言葉や、自身の近況報告などを加える。 4.後付け : 日付、署名、宛名を記入。

文例集

友人・知人が亡くなった場合

突然の訃報に接し、大変悲しく、さみしく思っております。 ○○さんは、いつも明るく、誰にでも優しく、周りの人を笑顔にしてくれる存在でした。 生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

親族が亡くなった場合

突然のことで、まだ気持ちの整理がつきません。 ○○叔父様には、いつも温かく見守っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

故人と親しかった場合

○○さんの笑顔が忘れられません。 生前は、公私にわたり大変お世話になりました。 心よりご冥福をお祈りいたします。

お悔やみの手紙のマナー
  • 便箋 : 白無地の奉書紙や便箋
  • インク : 黒
  • 筆記具 : 万年筆、筆ペン、ボールペンなど
  • 封筒 : 白無地の封筒
  • 表書き : 薄墨で「御霊前」または「御香典」と記入
  • 忌み言葉 : 「重ね重ね」「再び」「追って」など不幸の重なり連想させる言葉は避ける

4.法要の案内への返信

法要の案内を受けたら、速やかにお返事します。出席欠席にかかわらず、必ず返信しましょう。

法要の案内への返信

出席する場合

  • 返信はがき : 返信用のはがきが付いていたら、それに出席の旨と感謝の気持ちを手書きする。
  • 手紙 : 返信用のはがきが無い場合は、手紙で出席の旨と感謝の気持ちを伝える。
  • 文例 : このたびは、ご法要のご案内をいただき誠にありがとうございます。 当日は故人を偲び、ご供養させていただきます。

欠席する場合

  • 手紙 : 欠席の旨と、お詫びの言葉を丁寧な言葉で伝える。
  • 香典 : 香典を郵送するのが一般的。
  • 文例 : このたびは、ご法要のご案内をいただき、誠にありがとうございます。 当日は、あいにく○○のため、失礼させていただきます。 ご冥福をお祈りいたします。

法要への返信は、故人への敬意と遺族への配慮を表すものです。失礼のないように、心を込めて返信しましょう。

5.法要の席での挨拶

法要は故人を偲び、冥福を祈る場です。法要の席での適切な挨拶は、どのようなものがあるのでしょうか。

法要の席での挨拶

挨拶の内容

法要の挨拶は、葬儀後どのくらい日数が経っているかによって内容が変わります。

  • 葬儀直後 : 遺族の深い悲しみを思いやり、いたわりと励ましの言葉。
  • 一周忌以降 : あまりにも仰々しい言葉は避け、故人を偲び、遺族の近況を尋ねる言葉。

形式的な言葉にとらわれず、気持ちを素直に伝えることが大切です。

挨拶の文例

  • 「本日はご法要の席にお招きいただきまして、ありがとうございます。心ばかりですが、故人の好物をお供えさせていただきました。」
  • 「本日は、○○さんの一周忌の法要に参列させていただき、ありがとうございます。早いもので、もう一年が経つのですね。ご家族皆様がお元気そうで安心いたしました。」
  • 「本日は四十九日の法要に参列させていただきありがとうございます。ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。」

その他

法要の後の会食の席では、施主への感謝の気持ちや故人の思い出などを語るのが一般的です。故人や遺族を傷つけるような話題は避け、故人との良い思い出を語り合いましょう。

6.その他の場面での挨拶

法要以外にも挨拶をする場があります。墓石建立や仏壇披露、新盆など、弔問に関連する場面での挨拶の例をいくつか挙げます。

墓石建立・仏壇披露

  • 「本日は立派なお墓(仏壇)を拝見させていただき、ありがとうございます。ご先祖様もさぞお喜びのことと思います。」
  • 「ささやかですが、お祝いの品をお持ちしました。どうぞお納めください。」

新盆

  • 「ご無沙汰しております。本日は○○様の新盆ということで、お参りに伺いました。ご仏前にお供えください。」
  • 新盆とは : 四十九日(仏式)の後、初めて迎えるお盆のこと。初盆(ういぼん)とも呼ばれる。

7.まとめ

「弔問時の言葉」と一言で言っても、様々な状況に応じたマナーやお悔やみの言葉がありました。

  • 弔問の基本マナー:服装、香典、言葉遣いなど気を使いましょう。
  • お悔やみの言葉:宗教や故人との関係性、状況による使い分けが必要です。
  • お悔やみの手紙:手紙の構成やマナーに気を付け、気持ちを丁寧に伝えましょう。
  • 法要:返信や儀式の席での挨拶にも適切な言葉があります。
  • その他の場面:墓石建立、仏壇披露、新盆などでも、故人を偲び遺族を気遣って心の支えとなりましょう。

この記事が参考になり、少しでも不安を取り除けることを願っています。

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