第39回 セルフィー雑感 |【公式】ご葬儀のことは全葬連(全日本葬祭業協同組合連合会)へ

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2017.08.16
(更新:2025.03.31)
コラム

第39回 セルフィー雑感

column

  セルフィーと聞いて「ああ、私もよくやりますよ」と心のなかで思った読者は、おそらくスマートフォンを相当使いこなしている方か、あるいはIT(情報技術)の情勢にくわしい方かもしれません。セルフィーというのは自分で自分を撮ったセルフ写真、つまりは「自分撮り」を指す言葉。むかしと違ってスマートフォンで高画質の写真が時と場所を選ばず手軽に撮れるようになった今、有名店で美味しい食事をすれば暖簾を背後にパチリ、ふと出会った友人と意気投合すれば肩を抱き合ってパチリというように、いつでもどこでも自分の姿を記念撮影という光景は特に珍しいものではなくなりました。
  さて、そのセルフィーをめぐって昨年から米国を中心に興味深い現象が起きています。一〇代から二〇代の若者を中心に、葬儀の場でセルフィーを撮って、それをブログやフェイスブックなどに載せるということが流行しているのです(フューネラル・セルフィーと呼ばれているのだとか)。もちろん、その振る舞いに眉をひそめる方々も多いでしょう。しかし、その行為が正しいかどうかを見きわめる前に、生まれた時からすでにパソコンとインターネットが普通に存在していた若者達にとっては、このセルフィーもまた「ネットを通じて誰かとつながる」手段のひとつであることを認識する必要があります。
  そう考えると葬儀の場でセルフィーを撮り、インターネットを通じて不特定多数の人間に見せるという行為は、もしかすると若者なりの「亡き人とのつながりを再確認する行為」なのかもしれません。とは言え、なかには棺の前でふざけながら撮影するような死者を冒瀆する類のセルフィーもあるようですから、一概に「構わないじゃないか」とは言えないのも難しいところですが、いずれにしてもインターネットの浸透や新しい情報技術の出現が死のありかたにまで影響を及ぼしているのは、否定し難い事実なのではないでしょうか。

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