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第52回 暑中お見舞い申し上げます

本欄のタイトルを見て「いや、まだちょっと早いのでは」と思われた方も多いはず。もしくは「ははあ、前もって書いておいた原稿を間違えて載せてしまったんだな」と、勘ぐられてしまうかもしれません。
しかし本紙六月号の刊行日である六月十五日は、まぎれもなく「暑中見舞いの日」なのです。戦後間もない昭和二十五年の六月十五日、当時の郵政省によって初めて「暑中見舞用郵便葉書」が発売されました。それ以来、この日は暑中見舞いの記念日となっています。というわけで郵便局に行けば、もう暑中見舞い用の葉書が販売されているはずなのですが、さすがに六月中から暑中見舞いを送る方は少数派でしょう。
このようなことをつらつらと考えたのは、五月下旬から六月初旬にかけて「暑中お見舞い申し上げます」とでも手紙に思わず書いてしまいそうな猛暑が全国を襲ったことがきっかけでした。暑ければ「暑(い)中」には違いありませんし、だいたい暑中見舞い用の葉書もすでに販売されているのですから、その意味では暑中見舞いを出してもいいのかもしれません。
ただし、送られた側も戸惑うであろうことは火を見るより明らか。それというのも、春夏秋冬の四季だけに留まらない細やかな、そして日本固有の季節感が今でも私たちの生活に染みわたっているからとは言えないでしょうか。一般的には二十四節気の小暑から立秋の少し前あたりにかけての期間が、暑中見舞いの季節と考えられているようです。そして、ただ「暑いから暑中見舞い」「年が明けるから年賀状」ではなく、その時々の繊細な季節感に応じて相手を思いやる気配りは、葬祭業の根本にも通じるものがあるはず。真夏の葬儀は何かと大変なことも多いとは思いますが、そんな時こそ亡くなった方に思いを馳せて、季節感と一緒にお客さまの記憶に長く残るような葬儀のお手伝いを心がけてみませんか。