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第62回 葬儀屋さんのドレスコード

多くの人びとにとって会葬時の服装はちょっとした悩みの種でしょう。通夜には平服で行くべきか、それとも喪服か。ピアスやイヤリングは外しておくべきだろうか。スーツはダブルよりもシングルのほうが無難だろうか。それぞれに程度の問題がありますし、全てに当てはまる正解を打ち出すのもなかなか難しいところですが、それでも葬儀屋さんならば個別の事情と場合に応じた適切なアドバイスを与えられるはずです。それでは、葬儀屋さん自身の服装に関してはどうでしょうか。
近年では、さすがに葬儀の最中でお客様に懸念を感じさせるような服装を身に着けているスタッフを見ることは過去に比べて少なくなりました。制服を用いている会社もあるようですが、それも会社全体としての統一感を出したいということに加えて、それぞれのスタッフが色々と迷わなくていいように便宜を図るという意味合いもあるのかもしれません。ただし、お客様から受ける苦情の中で「身なりが気になった」という内容は、現在でも未だかなりの割合を占めていると聞きます。その理由を考えると、おそらく式中というよりも打ち合わせや設営など、葬儀の場以外での服装に気を遣っていないケースが多いのでは。
とは言え、これも判断に迷うところではあります。たとえば私も生花を扱う際には花粉や水滴がスーツに付くのを避けるためにジャンパーやエプロンを着用することもありましたし、祭壇を組む時には上着を脱いで腕まくりもしていました。お客様が事前に供花や祭壇のチェックに来られる時はもちろん身なりを正すものの、そのような「作業着」の姿でお客様の前に現れることは避けたほうがいいでしょう。葬儀という厳粛な場が貶められていると感じる方もいらっしゃるからです。
要は会葬時と同様、葬儀屋さんのドレスコードも時と場合に応じて臨機応変に……という他はないのですが、式中以外も常にマナーと清潔感を心がけるようにしたいものですね。