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第67回 老老葬儀

老老介護に老老世帯。近年、よく耳にする言葉です。老老介護とは、高齢者が高齢者を介護すること。老老世帯とは、単身世帯か否かを問わず、高齢者のみで構成された世帯のことを指します。同居する家族がお互いに高齢者で、介護をするのも、介護をされるのも高齢者。ひと昔前であれば少数派であった光景は、今では当たり前になってしまいました。よく考えてみると、葬儀もその傾向がそろそろ顕著になってきているとは言えないでしょうか。
先日私が参列した葬儀では、私を除いた全ての会葬者がお年寄りでした。「ものの見事に」というのは少し不謹慎ですが、導師もかなりお年を召しているという状況です。家族や親族で誰か一人ぐらいは若い世代がいても良さそうなものですが、色々と事情もあるのでしょう。さすがにそこまでのケースはあまり見受けられないような気がするものの、何しろ現時点で全人口の四人に一人は六十五歳以上の高齢者。老老介護ならぬ「老老葬儀」がありふれた光景になる日は、遠くはないのかもしれません。いや、すでにそうなっているとも考えられます。人口構造そのものが高齢化の一途をたどっているのですから、それも無理からぬ話です。重要なことは、さまざまなサービスをしっかりと超高齢社会に対応させているかどうか、ということではないでしょうか。
そう考えると、私たち葬祭業の側も、高齢者の力を今まで以上に活かす道筋を真剣に考えなければならない時期にきていると言えます。サービスを受ける側のニーズを理解して、それを受けとめられるのは、やはり同じ高齢者に違いありません。経営のかじ取りを担っている方々にとっては難しい問題であろうとは思うものの、若い世代をこれからの葬祭業にどれだけ引き込むかということだけでなく、高齢者だからこそ持ち得る活力を事業展開に結びつける方策を考えてみませんか。